大木戸森右衛門生誕地碑

兵庫県出身の大相撲力士は多いが、日本相撲協会公認の歴代横綱に
列したのは、わずか1人。魚崎村出身の内田光蔵こと大木戸森右衛門である。
明治29年に大相撲入りした森右衛門はその後順調に勝ち星を重ね、38年に大関に
昇進し、41年から翌年にかけて3場所連続全勝優勝の輝かしい記録を残した。
その後、横綱昇進をめぐって所属する大阪相撲協会と横綱免許の伝授権限を持つ
吉田司家との間で見解が合わず、正式に横綱に認められたのは元号も改まった
大正元年12月、森右衛門34歳の時である。
晴れて第23代横綱となった森右衛門であったが、そのわづか半年後には脳溢血で
倒れ、翌3年1月に引退。そのため残念なことに現在では地元でもその名を知る人が
少ない。森右衛門の出生地・魚崎の鎮守、魚崎八幡神社に隣接した公園の入り口に
「第23代横綱大木戸森右衛門生誕之地」と刻んだ小さな石碑が建っており、悲運の
横綱の足跡をひっそりと伝えている。
阪神魚崎駅より徒歩
東灘区魚崎南町3丁目


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