モダン寺

      下山手通8丁目

浄土真宗本願寺派の別院で寺伝には桃山時代教祐和尚の開基という。
もとの所在地は二ツ茶屋村で、初めは小庵であったが、寛永16年総道場を
建て地名によって一乗山と号し良如上人により善福寺と名付けられた。
慶安ころから村への移住者が増えて300戸余りとなった。
そのうちには廻船業者の檀家が58軒もあり、船の出入りごとに銀100目ずつを
寺のために積立て、3年間にして寛分3年本堂などを完成した。
そのうち寺ではこうした功労に酬いるため、それらの家に死人があると家から墓地まで
念仏を唱えながら送った。これを善福寺の「路念仏」といった。
明治4年、阪神地区に鉄道を敷くとき、この寺は線路にあたるので現在のところへ移った。
その後火災にあったが今見るような寺院には珍しいインドの尖塔を模した本堂が建造されて
異風景を示すようになったのは昭和8年でsる。
善福寺よりもモダン寺と呼ばれて神戸の一名所となっている。

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