宮城道雄生誕の地碑

15番館から浪花町沿いに北へ、銀行前の交差点を過ぎると、どこからともなく
聞き覚えのある琴の音が流れてくる。そばの植え込みに目をやると、「春の海の
作曲者・宮城道雄生誕の地」の碑。
筝曲家の宮城道雄は、明治27年にこのモニュメントの建つ居留地58番館で生まれた。
8歳の頃に失明し、神戸の生田流・中島検校に入門してわずか数年で免許皆伝となるが
間もなく家族と共に朝鮮に移住。帰国後に上京して、尺八の吉田清風らとともに、洋楽の
要素を取り入れた新日本音楽を提唱した。
代表曲「春の海」がフランスのバイオリニストのルネ・シュメーとの合奏でレコード化され世界的
名声を得る。
昭和23年芸術院会員。31年演奏旅行の途中列車事故で死去。

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