十五番館

旧居留地内で当時の面影をとどめている建物が明治14年に建てられた15番館。
当時はアメリカ領事館として使用されていた。
木骨レンガ造り2階建ての塗り壁仕上げで、南に吹き抜けの柱廊やベランダをもち
17,8世紀頃にイギリスなどの植民地で流行したコロニアルスタイル。
平成元年に国の重要文化財に指定されており、復元改修を行ってガラス窓が張られていた
ベランダ部分なども吹き抜けに戻して、すっかり建築当時の姿を取り戻していたが
平成7年の阪神・淡路大震災で全壊。
保存された建物の瓦礫をもとに、平成10年に再度復元されて現在にいたっている。
今は建物の内部がレストランとして公開されており、散策の途中に立ち寄って食事でも
しながら居留地の昔に思いを馳せることができる。
東隣りに展示されているレンガ造りの遺構は、居留地時代から使用されていた下水道
の導管で、地中部分も見学できる。こうした導管を使った下水道網が、居留地ではすでに
明治初期から計画され実現していた。

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