錨山と市章山

明治36年4月10日、神戸港外で観艦式が行われ、明治天皇は61隻の艦船を
御親閲になった。当時は日露の風雲急を告げているおりで、市民は感激して意気
盛んであった。市内の小学校児童代表数百名は、口一里山の南西山麓にイカリ形
に並び、手に手に国旗を打ち振ってお迎えした。
その跡に松を植え、錨山と名付けて記念とした。
昭和12年11月、錨山の展望のよい最高地点に、神戸区振興会は、錨山記念碑を
建てた。表面には明治天皇の次の歌を刻み、裏面には建碑の由来が記されている。
 進めてふ旗につれつついくさ船かろくも動く浪のうへかな
市章山は明治40年築港起工記念に植樹したもので、どちらも海上からのよき景観です。

 市章山
  昭和8年(1933年)第1回港の祭を記念して仮設の電飾を行いました。
   以後、戦中戦後の数年間を除き、祭の際に点灯していましたが、昭和42年(1967年)に
   神戸港開港百周年を記念して永久電飾を行いました。
   平成15年度、地球温暖化防止のシンボルとして市章山の電球を省エネ型のLEDに替えました。
 錨山
  いかりの形は、錨山の頂上付近の標高二一〇メートルの南斜面に、ウバメガシを植えて浮かび
  上がらせている。電飾はその周囲を三百六十八個の電球で囲んでおり、一九八一年の神戸ポー
  トピア博覧会を機に点灯された。
  通常は二十ワットの白熱灯を一つおきに点灯しており、今回は半分の百八十四個を青色に変えた。
  遠くからでもはっきり見えるよう八十ワットの電球を使っている。
  一月十七日のほか、ルミナリエや神戸まつりの期間中も点灯。地元のオリックスブルーウェーブや
  ヴィッセル神戸が勝利した夜も青色に切り替えて祝福する。

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