旧ハンター邸

異人館としては市内最大級で、壁面を格子入りのガラス窓で覆ったような外観が目を引く。
国の重要文化財に指定されている。
建築主のE・H・ハンターは英国の貿易商で1865年に来日。
兵庫開港とともに来神し、その後は関西を基盤に鉄工や造船、機械製造、精米、レンガ、煙草
など多くの分野で実業家として成功をおさめた。
昭和38年に王子動物園内に移築されるまで、この建物は北野の高台にあって、西側に大きな
和風住宅を併設、洋館と和館の継ぎ目に玄関を設けていたという。
上棟は明治44年で、大正6年に75歳で永眠するまで、ハンターは日本人の妻と共にここで暮らした。
現存の建物は、木骨レンガ造2階建て。屋根は石綿スレート葺きで、ガラス張りの特徴的な外観は
ベランダの開口部がすべて窓で覆われているため。
当時貴重なガラスを、これほどふんだんに使った異人館は神戸でも珍しい。
4月、8月、10月など行楽シーズンには内部が一般公開され、シャンデリヤや大理石の暖炉など
豪華な内装に、往時の豊かな暮らしぶりを偲ぶことができる。
阪急王子公園駅徒歩。王子公園内
灘区王子町3丁目


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