北丹沢12時間山岳耐久レース

                 2007.07.01

以前から何故かチェックしていた大会

ラブランのアフターで話が盛り上がって、参加することに

とは言っても、予備知識もさしてなく、厳しいレースであるにも関わらず

何故かお気楽モードのまま本番を迎えた

 

今までの大会と違って給水・給食は自前が原則なので

それに適したリュックをラン友から譲ってもらった

 

前日、午前中は仕事をして昼から移動

3時過ぎの飛行機で神戸から羽田に飛び

仕事を終えた娘と待ち合わせをして恵比寿で夕食

元気そうな感じでちょっと安心

新宿に移動して中央線が高架付け替え工事の為

京王で高尾まで行きそこから中央線で今回の「お宿」に向かう

先着組と合流して、ハイ乾杯〜!

明日の予備知識も少しいただいて11時前に就寝

 

4時半起床、5時過ぎに出発

近くのコンビニで食糧を調達

会場に向かうものの、駐車場がなくてかなり離れた場所になる

最近はこの種の大会が人気のようで

今年は1500名余りの参加者

因みに富士登山競争や長谷恒カップが数日で定員に達したとか

受付は地元の婦人会らしきおばちゃんがやっているけれど

のんびりしていると言うか要領が悪いと言うか・・・まぁご愛嬌です

「きっしゃ〜ん」と呼ぶ声が聞こえて、見ると○ikiさん

意気込みガ違うようで、スタート30分前なのにもうすでに並んでいた

私はと言えば荷物を仕分けして走る格好になって

ゴール後用の荷物を預けに行く所でした

荷物を預けるのも大行列でやっとこさ預けられたら

今度は、朝いけなかったのでトイレに並ぶ

スタート時刻は刻々と迫ってくる

トイレで出るものが出てトイレから出てきたら

スタートしたらしき声が聞こえてきた

まぁ制限時間はたっぷりあるしちょっとくらいええわぁと思いつつ

スタートラインに向かうと混みあっていて列の後方に並べた

走り出してふと後ろを見るとランナーは僅か

殆ど最後尾からのスタートとなりました

これが後々ドラマを産むことになります

しばらくはアスファルトを走って1km過ぎの地点から山へ

ところがここで大渋滞

ピタリと止まってしまった

時間は刻々と過ぎていく

登山道に入るのに2,30分はかかったかな?

マラニックと違ってコースは本格的な山道

走れません

上りになると必ず渋滞

9km過ぎからの上り、まだまだ廻りも余裕で

上りは走らなくてもいいから、ええ休憩になります、なんて軽口を・・・

12km過ぎの鐘撞山で小休憩、スタッフの方に記念写真を撮ってもらう

上りはまだまだ続くけれど、渋滞も続く

ピークの15kmをまだ少し残した時点での渋滞の最中に

周りが段々とざわめき出す

第一関門(18km地点)の時間が迫ってきているらしい

関門があることは知っていたし、関門時間も頭に入れたけれど

いつの間にか頭から抜けていて、地図と時間を持った人と

どうなるんでしょうかねぇ〜と・・・・

頭にもっと、地図や距離、高さを叩き込むか、地図を持って走ればよかった

ほんと、余りにお気楽すぎた

15km少し手前で残り時間は40分ほどだったかな?

渋滞は予測できないから、ちょっと焦りだす

あぁ北丹沢はこれでお終いかぁ〜とも考えた

第一関門を通過しても次の第二関門まで

11kmの山道を1時間半余りで走ることが求められる

第一関門へ、13分前に到着

給水をもらいバナナをもらって関門通過のチェックを受けたものの

後の事を考えてリタイア受付場所に向かいかけて

一瞬立ち止まり、スタッフの人に聞いてみると

関門を通過したんやし、時間はあるし、がんばりなはれ、と

遥か向こうに見える山を越えていくそうです

第二関門で多分ダメだろうと思いつつ小休止したあと山を上りだす

坂の上りはまだ楽に登れるけれど階段の上りはじわじわとしんどくなってくる

2kmほどで400m余りを上ったら日陰沢原頭

ここを過ぎると比較的走りやすい林道が続く

ただ初めてのコースなのでこれがどこまで続くかわからない

ランナーとしてのパワーはまだ残っているので

遅いながらも黙々と走る

時間が気になる、次の関門まで30分ほど

ただ今どこを走っているのかさっぱり分からない

第二関門でお終いと決めてかかって、ペットボトルの水とスポドリをかなり飲み干す

その内に、関門まで1kmの表示が見えた

残り時間は9分ほど

おっ、行ける!

走る走る、ただリュックを背負っているし、ホルダーが少し合わなくて

走りずらいこともあって、スピードは上がらない

第二関門には2分前に到着

給水所が必ず関門の手前にあるのがなんとも皮肉

時間を気にしている者にとってはその配置は逆にして欲しい

でないとゆっくり水も飲めない

よくよく考えてみると、後半のきついコースを考慮して関門は少しきつめ

でも、それくらいでないと後半の山を上る元気がもたないと思った

ここを通過すればあとは残り14kmで6時間

余裕と言いたいけれど、ここから一番きつい上りが始まる

休憩もそこそこに歩を進める

段々と廻りも疲れてきて、言葉数が少なくなってきて

本当に黙々と上るようになってきた

所々かなり険しい箇所もあって、ロープが頼りという場所もあった

勾配もかなりきついし、前日の雨で足元が悪いから滑りやすいし

気を抜けないけれど、疲れてきた体は自然とふと気が抜ける時があって

ひやっとする場面も何回かあった

山道の少し広くなった所で休憩する頻度が多くなる

ハァハァゼェゼェ言いながら呼吸を整えプチ休憩して又上を目指す

上空が明るくなって少し平らな場所(風巻の頭)に到着

ペットボトルに水分補給をせずに第二関門をスタートしてしまって

水不足が心配だったけれど

ここで1本分の水要りませんかと声を掛けている人がいたので

お言葉に甘えていただいた

助かりました

これで上りが終わりかと思って立て看板の地図を見ると

ここからが最高地点に向かってのスタート地点だった

皆、あぁこれからかぁ〜とつぶやく

3kmほどで400mほど上る

感覚がマヒしてるし、今まで上ってきた道がかなりきつかったので

きついのに緩く感じた

一本の山道を黙々とアリの行列のようになって上っていく

第二関門から6kmほどの上りを2時間かけて上りきった

コースの最高地点「姫次」に到着

ガスがかかっていて残念ながら景色は絶望

ここからは下るのみ

下りは一気にと行きたいけれど、半端なくだりではないので怖い

後ろの人に道を譲りながらゆっくりゆっくり下っていく

9kmで1000mほど下るけれど

途中少し平坦な箇所もあって、最後の5kmで800m下る

踏ん張りながら下るせいか、はやくも太ももが筋肉痛に・・・

下りを、それこそ飛ぶようにして下っていく人がいるけれど

どうしたらあんな走りができるのでしょうか?

走っているというよりは早足という感じ

後々の脚の事も考えて9分/1kmくらいのペースで進む

遠くで車の音が聞こえる、ゴールが近いことを実感する

往路の登山道入り口を逆走してゴールは目の前

ところが、あと1kmと言われてから長い

しばらく走ると、ゴールまで1kmの表示

一般道に出てこのままゴールへと思っていたら

右折してまた山道にはいり階段状の道を行くことになる

あぁ最後の最後までこれかぁ〜と思った

会場のアナウンスが聞こえてきて、視界が開けて

ゴールがようやく見えてきた

バンザイしながらゴール

 

9:38:42

 

ラン友はほぼ全員すでにゴールしていた

完走証をもらい、荷物をもらって

足元とシューズを洗って、「家」に戻りシャワーを浴びて

すっきりしたところで、近くの居酒屋に移動してお待ちかねの「アフター」の始まり

あっという間に時間が過ぎて、東京に帰るメンバーを駅まで送り

家に戻って2次会に突入^^

12時前まで飲んでいて、あとはバタンキューでした

 

翌日は日本三大奇橋の一つ「猿橋」を見て、リニアを見に行き

富士吉田のうどんで昼食を取って、帰路に着く

 

坂に多少は強くなったかなと思ったりもしていましたが

まだまだただのマラソンランナーだと実感した次第

 

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