NAHAマラソン
                                      2002.12.01

 何年か前にSNRCで大ブレークした時も、私にとって最大の目標である福知山マラソンと日程が
 近いせいもあって、ふ〜ん楽しそうだなぁ、位のテンションで、参加す
ることなど考えてなかった。
 諦めていた大会であったけれど、楽しいよ、ファンランでいいのよ、などと言われると遠征すること
 に慣れてきたこともあったし、「そう、ほんなら出よか」、という感じで
気がつけば心の中で
 しっかり参加を決めていた。

 遠征で一番の悩みの種である交通費もその時期、JASが得割サービスをやっていて
 なんと往復で20,400円。ラッキ−!。
 ファンランと決めて参加したのに、前半はきついよ、記録は狙えないよ、などと誰かさんが煽る
 ようなアドバイス。ファンランやちゅうねん!!。
 参加に当たって一番悩んだのが、「衣装」。
 SNRCの正装は「仮装」と決まっているから
何を着るかで、いろいろと思い悩む。
 着ぐるみや神戸に因んだものを考えたりもしたけれど、結局、かえってこれが案外目立つかもと思い
 「背広姿」で走ることに決定。
 前日、伊丹空港で待っているとぞくぞくとランナーらしき人が集まってきた。
 午前の便で那覇空港に到着。温い〜。半袖で十分。狭いようで日本は広いと改めて思う。
 例によって、まづは土産物ツアー。家族から頼まれたメモを片手に国際通りを行ったり来たり。
 この時間が一番楽しい。
予定していたモノは全て購入して、宅急便で自宅へ。
 その間に、ソーキそばも食べる。麺の感触がちょっと予想外であったけれど、それは店によって
 かなり違うようで、結果として私が行った店が悪かったようで・・。
 ファンランと決めて参加しているから、いつものような緊張感はない。
 前日の宴会も参加、泡盛をおいしく頂く。
 当日朝、背広のズボンをはき、ワイシャツを着て、上着、ネクタイは荷物に
 詰め込んで
ぶらぶらと歩いて会場へ。
 まさか、私をみてランナーと思った人は少ないだろうなぁ。
 会場に着いて戸惑ったこと。それは、仮装ランナーが少ない。
 NAHAは仮装ランナーが多いと思っていたけれど、どうやら、仮装のノリはSNRCの
 世界だけだったみたい。
 一番先についたものの、そういう状況なので、なんとなく着替えるのもためらい
 誰か
早く来ないかなぁ、と2番目にくる人を首を長くして待つ。
 2番手、納豆太郎さん到着。ホッ。
 これで、着替えられる。頭はもちろん、レインボーアフロ。
 背広姿に一同、唖然。確かに、着替えただけでもう汗をかいた。
 水分補給だけは、しっかりやらないと、と思った。
 記念の集合写真を撮り、気合を入れるべく雄たけびをあげて、いざ!
 召集場所に集まり、スタート地点となる道路に移動。
少し緊張感が出てくる。
 一緒に並んだ周囲の人たちは、「暑いでしょ」「どこで脱ぐんですか?」。
 「いえ、ゴールまでこれで走ります!」。
 普段でも着ることのない背広姿で、スタートを待っていると、背中に早くも汗をかきだす。
 9時いよいよスタート。
 比較的スムースに走り出すことができた。しばらくして、昨日散々歩いた国際通りに。
 市内一の目抜き通りとあってすごい声援。ここから早くも坂が始まる。
 5km通過27分半くらいだったかな。市街地を通り抜けて南へと向かう。
 公式の給水所もあるけれど、それ以上に私設給水所が続く。やっぱり、暑い。
 スタートしてすぐに、ネクタイが思ったより邪魔になって半分をシャツのなかに入れる。
 汗と給水所でかぶる水とでズボンが足にまとわりつく。
 10km付近でMAKOTOさんより電話。元気をもらって、先を目指す。
 思った以上に背広姿、目立っているようです。
 「サラリーマン、がんばれ!」ありがとう!!と手をあげて何度も応える。
 「課長、がんばって(大きく)。係長かな?(小さく)」ずっこけそうになる。
 「校長先生、がんばって!」なんで、校長先生なんだろう?と思う。
 前半は本当に坂がこれでもかこれでもかと続く。本当にタフなコースです。
 そして、12月というのに初夏のような気温が、ランナーを疲れさせていく。
 しかし、そんなランナーにとって有難いのが、延々とつづく私設エイド。
 今回は楽しみ第一で来ているから、可能な限り立ち寄って(?)水をもらい
 塩をいただき、黒糖、みかん、お茶・・。
 沖縄の人々にとっては、マラソン大会と言うより年に一度の一大イベントという感覚で
 受け止めているように思いました。
 参加者の大半は地元沖縄の人たちなんですが、完走することよりも今年はどこまで走れた
 というのが楽しみの人たちも多いようです。
走れる余力があるのに、中間点の手前に実家が
 あったから、そこで止めて帰ったという
ような人いるとか、聞きました。
 「祭り」と思っているから、参加する我々にも、手厚いもてなしをしてくれるのだと思いました。
 沖縄の民族舞踏で声援を送ってくれる所が何ヶ所かありました。
 立ち止まり、手持ちのインスタントカメラで、「パチリ」。
 南へ下り、ひめゆりの塔が見えてきたら、そろそろ中間点。
 目の前に東シナ海が広がります。疲れた体にこの景色は気持ちがいい。
 ここでも、「パチリ」。
 沖縄の民族舞踊の格好で迎えてくれた所では、通り過ぎてから戻ってきて
 しばし
「おしゃべり」タイム。
 また、ある所では給水し、頭から水をかぶったりして一息入れていたら、記念になるからと言われて
 ビデオの被写体に収まったりもしました。
 少ないと思っていたけど、周りを見渡せば、いるいる、仮装ランナー。
 お互いに、「大変ですね」「暑いですね」「がんばりましょう」などと言葉をかわす。
 いくらファンランと言っても、前半の坂のツケもあるし、疲れも出て来るし、なんと言っても
 走り込み不足だし。体に脚にジワジワと疲労が襲ってくる。
 後半は前半と打って変わって、平坦かだらだらとした下りのコース。
 疲れてきた体にはありがたい。
 糸満市内で、背中に「サラリーマン、がんばれ!」という声。振り向けば、Toship1さん。
 ありがとう。来年は一緒に走ろうネ。
 ゴールまでもう少しという所まできた。いくらファンランでも
 やっぱり走りこんでな
いとしんどい。
 歩きたい気持ちになるけれど、「サラリーマン」に声援を送ってくれる
人たちの事を思うと
 ついつい頑張ってしまう。
 ゴールの奥武山競技場が見えてきた。もう少し。
 最後の元気をだして、ファイトだぁ。
 場内に入ると、「あっ、サラリーマンが帰ってきた!」という声。
 そして、温かい拍手。最後の力走を見せて、無事ゴール。
  ゴール後、地元の新聞社2社の取材を受ける。なんだか、いい気分。
 翌朝新聞を買い求めたら、コメントが載っていました。いい記念になりました。
 アフターで泡盛をおいしくいただき、郷土料理もしっかり食べたし、翌日の昼には
 有名な公設市場の2Fで昼間から沖縄の海の幸をあてにまたまた泡盛。
 「コブシメ」がとっても美味でした。
 最初は今回だけでと思っていたけれど、この楽しさを味わうと、また来年も来るしかないでしょ!。

 余話 当日会場でガラス製の完走メダルと完走証を貰ったのに、後日何故か大会事務局から
    メダルと完走証が送られてきた。一人しか走っていないのに・・。


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